息子が人を殺しました
犯罪を取り巻く社会環境の改善を考察する上で参考になる資料がありました。
それは「息子が人を殺しました」という本です。
本書を参考にして、社会の矛盾を解決していきたいと思います。
目次
はじめに
第一章 家族がある日突然、犯罪者になる
息子が人を殺しました
逮捕はいつも唐突
報道陣によって息子の逮捕を知る
窃盗でも報道陣が家に押しかけ、引っ越すハメに
家族に群がる宗教団体や霊媒師
警察から丸裸にされる
加害者家族に味方はいない
夫が強姦罪で逮捕
法廷での証言は命がけ
受刑者から連絡がなければ収監先はわからない
出所してからも家族の苦悩は続く
第二章 加害者家族はこうして苦しむ
犯罪者は平凡な家庭から生まれる
セックスレスでない夫婦からも性犯罪者は出る
事件後の出費は平均600万円！
家族は損害賠償をどうしているのか
逮捕を知り、中絶を選ぶ新妻
差別と因果応報
取材に口を閉ざす家族
第三章 疑われるのは、まず家族
疑われる同居人
無実の家族が自白を強要される
家族は仕事を辞めるべきか
家族に責任はあるのか
第四章 報道されれば、家族は地獄
報道されるかどうかで家族の運命は変わる
加害者を神にするマスコミ
早すぎる謝罪会見
伝わるのは真実より面白い話
事件発覚で被告人の孤独を知る家族
第五章 事件にひそむ家族病理
有名人家族の苦悩と自殺
家族によるリべンジポルノ
裕福な家庭から出た窃盗犯
「あなたのため」という名の虐待
探偵を雇って息子を監視
家庭はもはや戦場
「人に迷惑をかけるな」と育てられ犯罪者に
結婚する前からセックスレス
第六章 家族の罪を背負って生きる人たち
殺人犯の子どもと呼ばれて
家族のために父を殺し、消息を絶った兄
性犯罪者の妻が味わう屈辱
兄への復讐としてのレイプ
お嬢様からの転落
同級生による残酷な嫌がらせ
第七章 家族への制裁は犯罪抑止になるか
家族の自殺を知らない受刑者もいる
家族は犯罪の抑止になっているのか
家族への復讐のために罪を犯す男
振り込め詐欺に騙されやすい加害者家族
差別が生む負の連鎖
第八章 加害者家族の支援はこうして始まった
師との出会い
人殺しの子は人殺しになる？
加害者家族支援の原点
仲間の自殺
師と仲間を求めて
加害者家族という病
殺人犯の子どもとの出会い
ニーズに追いつかない支援
仙台で震災を乗り越えて
加害者家族への支援は増えている
第九章 加害者家族を支援するということ
加害者家族支援とは何か
なぜ加害者家族を支援するのか
被害者と加害者家族が話す機会をつくる
加害者家族は国によりこんなに違う
第十章 犯罪者にしないために家族ができること
「人を殺してみたい」と言われたら
否定しない、批判しない、比較しない
いい子に育てると犯罪者になる？
愛がなければ人は変わらない
あとがき
参考文献
