松本サリン事件から24年 河野義行さん「もっと深い真相を」
河野義行さんのご意見が紹介されていました。
オウム真理教の事件はなぜ起きたのか?「裁判では明らかになりきらなかった、もっと深い真相を知りたい」とのこと。
オウム真理教によって引き起こされた「松本サリン事件」から6月27日で24年。事件の被害者とオウム真理教、そしてその後継団体を取材しました。
河野義行さん(68)。オウム真理教による事件で妻を亡くし、今は愛知県に住んでいます。
「私にとって非日常のことが日常になった事件」(河野さん)
松本サリン事件で妻を亡くし、自らもサリン中毒により入院した河野義行さん。
(Q.事件の真相は明らかになったと思いますか?)「それは無理だと思います。裁判で明らかにされるのは、検察の起訴事実だけなんですよね」(河野さん)
(Q.明らかにすべき真相はどこにある?)「それはどうしてオウムが事件に走ってしまったかという真実ですね。そこを究明しない限り、再発防止の手は打てないと思います」(河野さん)
「(死刑囚は)複数いるわけですよね。それぞれの発言をつなぎあわせていけば、推測の一つの結論は出るんじゃないかなと思います」(河野さん)
事件はなぜ起きたのか。“裁判では明らかになりきらなかった、もっと深い真相を知りたい”24年が経った今も、複雑な思いは消えません。
オウム真理教事件は、裁判だけでその全容が解明されたとは言えません。
もしも、オウム真理教の事件について真相が解明されたと主張する人がいたら、事件に関するあらゆる疑問に対して答えて、単なる推測ではなく、第三者が検証可能な説明&証明を提示できなければいけません。
真に反省と教訓を得るためには、事件の全容解明が必要です。